和泉の花き栽培の歴史は古く、今から800年余前に、東大寺の再建に尽力した俊乗坊重源(しゅんじょうぼうちょうげん)が 宋(今の中国)から球根を持って帰り、桑原に栽培方法を伝えたのが、わが国での水仙栽培の始まりといわれています。
以降、花づくりは継続的に営まれ、特に活発な桑原地区では、砂質土壌であるため排水が良好で、花き栽培とりわけ球根類の栽培に適しています。
現在、栽培されているのは小菊の他にはケイトウが盛んですが、近年、新しい品種も多数導入され、ユリ、アイリス、フリージア、アスター、 トルコギキョウ、ベニバナなど、商品価値の高いものがビニールハウス、ガラス温室などで栽培され、都会のオアシスとして人々の目を楽しませています。
みかんは南部の丘陵地区で栽培され、府下最大の産地として知られており、近年では高品質みかんを生産するため、 マルチ栽培(太陽の光を反射するタイベックシートを地面に敷く)を導入することで、太陽の光を充分取り入れた完熟みかんで、 消費者のニーズに対応した、甘さ・酸っぱさのバランスのよい、みかん栽培を行っています。
「自然薯(じねんじょ)」は、ヤマノイモ科の山菜で、野生の自然薯は主に山地に自生しており、最近では天然ものを殆ど口にすることが出来ず、また、栽培は難しいとされております。
本市では府下で初めてパイプを使った栽培に成功し和泉の特産品として知られるようになりました。独特の強い粘りが特徴で、滋養強壮に効果がある山の幸の王様として古くから重宝されており、食べ方としては「むぎとろ」 「とろろそば」が人気です。
また、平成13年4月に大阪府下で初めての農家女性による農業法人「いずみの里」が設立され、より信頼の高い経営を目指し地場農産物を使った無添加農産加工や直販活動を中心に活動しており、農家女性が生き生きと活動する場として注目されています。
この他、和泉市は山林が多く古くから林業が営まれ、スギ・ヒノキの優良材を生産しています。
和泉産材は年輪の幅も緻密で、色あいも淡紅色で美しく、粘りがあって丈夫です。主に建築用材として住宅の柱材等に利用されています。
このように本市の農林業は、都市近郊の立地を最大限に活かした、農村と都市の交流・共生を基調とする「顔の見える農林業」の取組みが各種行われています。

